変形性肘関節症

  • 動かした時に肘が痛い
  • 口に手が届かない
  • 曲げ伸ばしがスムーズにできない
  • 肘の痛みをとりたい

変形性肘関節症とは?

スポーツや仕事による肘の負担は、時に肘の骨に突起や骨棘を形成する原因となります。これらの骨棘が存在すると、肘を曲げたり伸ばしたりする際に骨棘同士がぶつかり、痛みが生じることがあります。

さらに、骨棘が滑膜と呼ばれる関節内膜に刺激を与え、関節内の炎症を引き起こす可能性もあります。また、骨棘との衝突が続けば、骨棘自体が破損し、小さな破片になることがあります。これらの小さな破片が関節内に浮遊し、肘の動きを制約することがあります。これは通常、「ロッキング」と呼ばれ、肘の可動域が制限される症状です。

肘にかかる過度な負担が骨棘の形成につながり、その影響は時間とともに進行することがあります。痛みや肘の可動域の制約、関節内の問題がある場合は、早急に医師の診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。肘を頻繁に使用する方は、予防策や適切なケアも検討することが重要です。

変形性肘関節症の症状

運動時の痛み、可動域制限、変形性肘関節症、そして肘部管症候群に関連する情報を以下で詳しく説明します。

運動時の痛み: 肘の運動時に痛みがある場合、これは通常、肘関節内の問題を示唆しています。肘を曲げたり伸ばしたりする際に痛みを感じ、安静時にはそれほど気にならないことがあります。この種の痛みは、肘関節の組織に損傷や炎症がある場合によく見られます。急性のスポーツ傷害や過度な肘の使用が原因で発生することがあります。

可動域制限: 肘の曲げや伸ばしの動作に関して、可動域が制限される症状です。肘の正常な動きが制約され、日常生活の中でのさまざまな活動や、例えば物を持ち上げるなどの動作が難しくなります。肘の関節が一定の角度で動かなくなることがあり、動かそうとすると激しい痛みが生じることがあります。この症状は肘の組織や骨に問題がある場合に現れます。

変形性肘関節症と肘部管症候群の関連: 変形性肘関節症が進行すると、肘部管症候群の症状がより顕著になることがあります。変形性肘関節症は、肘関節の骨や軟骨の変化を指し、これにより肘の可動域が制約され、痛みと腫れが生じることがあります。この状態では、肘部管内の尺骨神経が圧迫され、肘部管症候群の症状が現れやすくなります。

肘部管症候群は、尺骨神経が圧迫されて感覚障害や運動障害を引き起こす疾患です。変形性肘関節症に伴う関節の変形や炎症が進行すると、周囲の組織にさらなる圧力がかかり、尺骨神経に影響を及ぼす可能性が高まります。これにより、手指の感覚や運動に問題が生じ、日常生活に大きな支障が生じることがあります。

診断

肘関節の問題を診断するための一般的な方法について詳しく説明します。

  1. 可動性テスト: 医師は患者の肘関節の可動域を調べます。患者が肘を曲げたり伸ばしたりする際に痛みや制限があるかどうかを確認します。このテストは、肘関節に関する問題の初期段階を特定するのに役立ちます。
  2. X線検査: X線は肘関節の骨やその周囲の組織を詳細に観察するために使用されます。骨棘(骨の突起)や骨折、変形、関節のスペースの異常な狭まりなどがX線画像に現れます。これにより、骨に関連する問題が視覚的に確認されます。
  3. CTスキャン: コンピュータ断層撮影(CTスキャン)は、X線よりも詳細な情報を提供します。肘関節の骨や軟部組織、血管、神経の状態をより詳細に評価するのに役立ちます。特に小さな骨棘や遊離体(関節内の異常な骨片)を検出するのに有用です。

これらの診断方法は、肘関節に関する問題を正確に特定し、適切な治療法を選択するために医師によって使用されます。患者は医師の指導に従い、必要な検査を受けることが大切です。

治療

ステロイドやヒアルロン酸の関節内への注入は、炎症性の関節疾患や炎症を伴う障害の治療に使用されます。これらの治療法は、炎症を抑え、痛みを軽減し、関節の機能を改善するのに役立ちます。骨棘が存在する場合でも、炎症がコントロールされることで、関節の痛みや可動域の制限が軽減され、スポーツ復帰が可能になることがあります。

ただし、これらの治療法は症状の一時的な緩和を提供するものであり、根本的な問題を解決するものではありません。特にスポーツ関連の障害では、症状が再発する可能性が高いことがあります。再発が頻繁で、保存療法が効果的でない場合、手術療法が検討されることがあります。

当院で行う根本治療

肘の痛みや日常生活への影響がある場合、まずは炎症を和らげる治療が優先されます。当院では、痛みの軽減を図るために特殊な電気治療である「ハイボルト療法」を導入しています。この治療法は、電気を深い神経や筋肉に送り、痛みをほぼ感じずに行うことができ、また診断にも活用されます。治療中にどの部位で反応が出るかを観察し、問題のある筋肉や神経を特定するのに役立ちます。

変形性肘関節症などの状態では、従来の使用方法や負担が問題の一因となることがあります。再発を予防するためには、負担の軽減が非常に重要です。過去の負担を考慮して治療を行うことで、持続的な改善が期待されます。

骨盤の調整は、全体的な体のバランスを改善し、肩甲骨の適切な機能を促進する点で重要です。これにより、肘への負担が軽減されることが期待されます。

当院では、骨盤矯正を提供しており、従来の「ボキボキ」する方法ではなく、調整と元の状態に戻すことを目指しています。変形性肘関節症は放置すると症状が進行することがあるため、早期の治療が重要です。皆さんの早期の改善のために、ぜひ当院の治療をご検討いただければ幸いです。

執筆者:柔道整復師
めいほく接骨院総括 院長 田中雅大

私は小学校3年生の時から柔道をしていたため、ケガも多く腰椎椎間板ヘルニアを患い手術をした経験もございます。そのような経験から、辛い痛みで苦しんでいる方の力になりたいという想いから現在に至ります。
名古屋市瑞穂区の地域の方々に少しでも愛される存在になれるよう努力してまいります。

「めいほく接骨院 瑞穂区桜山院に来て良かったな!」と感じて頂けたなら、これ以上の幸せはありません。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。