アキレス腱断裂

  • バットで殴られたような痛みを感じた
  • パチンっと破裂したような音がした
  • ランニング中にアキレス腱に激痛がはしった
  • つま先で立てない
  • 痛くて歩くのが困難

アキレス腱断裂ってどんな疾患ですか?

アキレス腱断裂は、アキレス腱と呼ばれる、かかとの後ろに位置する大腿筋とふくらはぎの筋肉をひとつに結ぶ結合組織である腱が完全または部分的に断裂する状態を指します。この状態は通常、急激な動作や急な負荷がかかったときに発生し、特にスポーツの際によく見られます。典型的な症状には、かかとの後ろでの突然の痛みや破裂音、歩行困難、かかとの腫れなどが挙げられます。アキレス腱断裂は重篤な怪我であり、早期の診断と治療が必要です。

アキレス腱断裂発症の原因は?

アキレス腱断裂の主な原因は、次のような要因が挙げられます。

  1. 急激な運動や動作:激しい運動や急速な加速・減速、ジャンプ、突然の方向転換などがアキレス腱の断裂を引き起こす可能性があります。
  2. 筋力不足や柔軟性の低下:アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉が適切に機能しない場合や筋肉が柔軟性に欠ける場合にも負荷がかかり、断裂のリスクが高まります。
  3. 過度な負荷やストレス:長時間の激しい運動や競技、重い物の持ち上げ、長時間の立ち仕事など、アキレス腱に過度な負荷やストレスがかかる状況が原因となることがあります。
  4. 加齢に伴う変化:加齢によってアキレス腱の弾力性や柔軟性が低下し、断裂しやすくなる傾向があります。

これらの要因が複合的に影響し、アキレス腱が断裂するリスクが高まります。

アキレス腱断裂の診断方法

アキレス腱断裂の診断には、以下のような方法が一般的に用いられます:

  1. 身体検査:医師が患者の足や足首を詳しく調べ、アキレス腱の状態を確認します。典型的な症状には、アキレス腱の断裂箇所に腫れ、潰瘍、痛みがあります。また、アキレス腱の損傷部位での圧痛や強度テストなども行われます。
  2. テスト:医師が特定のテストを使用してアキレス腱の損傷を評価します。一般的なテストには、トンプソンテスト(腓骨筋を叩いてアキレス腱が収縮するかどうかを確認する)やシンプソンテスト(足首を関節の最大可動域まで曲げてアキレス腱の収縮を確認する)などがあります。
  3. 画像検査:X線、超音波検査、MRIなどの画像検査が行われる場合があります。これらの検査は、アキレス腱の断裂や損傷の程度をより詳しく評価するのに役立ちます。

診断方法は、患者の症状や医師の判断に基づいて選択されます。正確な診断を行い、適切な治療法を選択するために、これらの検査手法が組み合わされることがあります。

応急処置・治療

応急処置

アキレス腱断裂の応急処置は以下のようなものがありますが、確定的な診断がついていない場合や症状が重篤な場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。

  1. 休息:アキレス腱に負担をかけないよう、患部に対して負荷をかけないように休息を取ります。歩行や運動を控え、患部にストレスをかけないようにしましょう。
  2. 冷却:アキレス腱を冷やすことで炎症を軽減することができます。アイスパックや冷えたタオルを患部に当てるなどして、20分程度冷却します。ただし、氷や冷たい物を直接肌に触れさせないようにし、適切な方法で行いましょう。
  3. 圧迫:アキレス腱を固定するために、包帯やサポーターなどを使用して圧迫します。ただし、過度な圧迫は血流を妨げる可能性があるため注意が必要です。
  4. 高さを調整する:患部を心臓よりも高い位置にしておくことで、血液の循環を促進し、腫れや炎症を軽減することができます。
治療

これらの応急処置は、一時的な緩和を目的としています。アキレス腱断裂の場合は早期の医療処置が重要なので、症状が続く場合や疑わしい場合は速やかに専門家の診察を受けるようにしましょう。

アキレス腱断裂の治療方法は、以下のようなものが一般的ですが、症状や患者の状態によって異なる場合があります。

  1. 非手術的治療:
    • 保存療法:アキレス腱を固定し、安静に保つことで自然治癒を促します。キャストやブーツを装着し、患部に負荷をかけないようにします。
    • 物理療法:リハビリテーションや理学療法を行い、筋力や柔軟性を回復させることで、アキレス腱の機能を改善します。
  2. 手術的治療:
    • 腱修復手術:アキレス腱の断裂部位を再接合する手術を行います。手術によって断裂した腱を修復し、機能を回復させます。
    • 腱移植手術:アキレス腱が短くなってしまった場合や断裂が慢性化している場合には、他の腱を移植して補強する手術を行うことがあります。

手術的治療は、一般的に非手術的治療よりも回復期間が長く、リハビリテーションの必要性が高いですが、断裂の程度や患者の状態に応じて医師が適切な治療法を選択します。

 

 

当院での治療

アキレス腱断裂の治療には、保存療法と手術療法があります。一部の完全な断裂は手術が必要な場合がありますが、初診時にしっかりと検査を行い、適切な治療法を選択します。

当院では保存療法の一環として、ハイボルト療法を行っています。この治療法では、深部の筋肉や組織に電気刺激を与えることで、痛みや炎症の緩和、回復の促進を図ります。症状や患者の状態に応じて、最適な治療プランを提案し、患者様の健康回復をサポートします。

アキレス腱断裂でお困りの方は、名古屋市にある当院にお気軽にご相談ください。

執筆者:柔道整復師
めいほく接骨院総括 院長 田中雅大

私は小学校3年生の時から柔道をしていたため、ケガも多く腰椎椎間板ヘルニアを患い手術をした経験もございます。そのような経験から、辛い痛みで苦しんでいる方の力になりたいという想いから現在に至ります。
名古屋市瑞穂区の地域の方々に少しでも愛される存在になれるよう努力してまいります。

「めいほく接骨院 瑞穂区桜山院に来て良かったな!」と感じて頂けたなら、これ以上の幸せはありません。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。